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【塚本 睡眠】寝ても疲れが取れない。それ、睡眠のせいじゃないかもしれません

執筆者の写真: SAKAI KOHKI
SAKAI KOHKI
8月31日
読了時間: 6分
ベッドで眠る女性に青い×印。右側に「寝ても疲れが取れない」「それ、睡眠のせいじゃない」「眠っている間に体が修復できていますか?」とある広告。

8時間寝た。でも朝から体が重い。

こういう経験、最近増えていませんか。


「睡眠の質が悪いのかも」と思って、

枕を変えてみたり、アプリで睡眠を計測してみたり。


でもどれだけ工夫しても、なんとなくスッキリしない朝が続く。


私が施術の現場で感じていることを、正直に書きます。


寝ても疲れが取れない人の多くは、睡眠そのものに問題があるのではなく、

「眠っている間に体が修復できていない」状態にあります。


この2つは似ているようで、全く違う問題です。


眠りの中で何が起きているか

疲れが取れる睡眠というのは、

ただ横になって意識を失っている時間ではありません。


眠りに入ってから最初の90分——いわゆるノンレム睡眠の深い段階で、

成長ホルモンの分泌がピークを迎えます。


この成長ホルモンが、

日中に受けた体のダメージを修復する指令を出しています。


筋肉も、関節も、神経も、この時間に作り直される。


だから睡眠時間が長くても、

この深い眠りの時間が確保できていなければ、

体はほとんど回復できないまま朝を迎えることになります。


「8時間寝たのに疲れが取れない」という現象は、ここで起きています。


修復に必要な「材料」が揃っていない問題

結合組織はコラーゲンで作られている

腱、靭帯、筋膜、軟骨——これらはすべてコラーゲンを主成分とする結合組織です。


体を支え、動かすための組織のほとんどがこの素材でできている

と言っても過言ではありません。


睡眠中に最も活発に行われるのが、この結合組織の修復です。


ところが修復には、コラーゲンの「材料」と、

それを構造として組み立てる「接着剤」の両方が必要です。


どちらかが足りないと、修復が中途半端なまま朝を迎えることになります。


「朝起きると体が固まっている」

「寝たのに肩や腰が重い」という感覚は、

この修復が追いついていないサインかもしれません。


8時間睡眠の違いを比較する図。左は修復が機能する睡眠で、朝すっきり。右は修復不全で、朝から体が重く疲れが残る。

コラーゲン合成に関する研究

ロンドン・セント・トーマス病院の研究チーム

(Reffitt et al., 2003年 / 学術誌「Bone」掲載)は、


水溶性珪素がヒトの骨芽細胞においてコラーゲンI型の合成を有意に促進することを確認しています。コラーゲンI型は腱・靭帯・骨・皮膚の主要成分で、睡眠中の修復の中心的な素材です。

また、フラミンガム子孫研究(Jugdaohsingh et al., 2004年 / Journal of Bone and Mineral Research掲載)では、食事からのケイ素摂取量が多い人ほど骨密度が有意に高いことが、2,846名を対象とした大規模コホート研究で示されています。


これは珪素が結合組織の維持に深く関わっていることを示す根拠のひとつです。

修復の材料は食事から来る。眠り方を変える前に、

何を食べているかも見直す必要があるかもしれません。


自律神経が乱れていると、眠っても回復できない

もうひとつ、見落とされがちな原因があります。自律神経です。


本来、眠っている間は副交感神経が優位になり、

体が修復モードに切り替わります。ところが現代の生活

——スマートフォン、仕事のストレス、不規則な食事——


こういったものが重なると、

寝ていても交感神経が高ぶったままになることがあります。


交感神経が優位なままの睡眠は、

エンジンをかけたまま駐車しているようなもの。


休んでいるようで、体の中では緊張状態が続いています。


朝起きてもスッキリしないのは、当然といえば当然です。


HRVという数値が示していること

自律神経の状態を測る指標として「心拍変動(HRV:Heart Rate Variability)」というものがあります。心拍のリズムのゆらぎを測定する数値で、これが低いほど自律神経機能が低下していることを示します。


面白いのは、HRVは睡眠時間とはほとんど関係がないという点です。


長く寝ても、自律神経が乱れていればHRVは低いまま。


慢性的なストレスや疼痛とHRVの低下には双方向的な関係があることが、

複数の研究で裏付けられています。


つまり「疲れが取れない」のは寝る時間の問題ではなく、

眠っている間の体の状態の問題なんです。


青と赤の2列の比較図。副交感神経優位の理想の睡眠では心拍低下や回復が進み、交感神経優位では高心拍やだるさが続く。

「首こり」と「寝ても疲れが取れない」が同時に起きていませんか


施術現場での話をします。

「最近、寝ても疲れが取れなくて」とおっしゃる方に首や肩の状態を確認すると、


ほぼ全員と言っていいくらい、

深層の筋肉がカチカチに固まっています。特に後頭部から首にかけて。


これは偶然ではないと感じています。


迷走神経と首こりの関係

首の深部には迷走神経という太い神経が走っていて、

この神経が副交感神経の機能を大きく担っています。


全身の副交感神経を統括するとも言われる迷走神経が、

首の筋肉の慢性的な緊張によって影響を受けると、睡眠中も副交感神経への切り替えがうまくいかなくなる——そういう連鎖が起きているのではないかと、施術を通じて感じることが多いです。


東京脳神経センターの松井孝嘉医師らの研究(2020年 / European Spine Journal掲載)では、首の筋肉の慢性的な緊張が自律神経失調症の症状と関連していることが国際医学ジャーナルで発表されています。


首こりを「ただの疲れ」として放置することが、

睡眠中の回復力を下げている可能性は十分にあると考えています。


首こりと「寝ても疲れが取れない」が同時に起きている方、多いのではないでしょうか。


首の筋肉と神経の模式図。首こりが迷走神経に影響し、副交感神経へ切り替わらず、睡眠中も回復しない流れを説明する図。

当院でのアプローチ

「睡眠の質が悪い」という悩みで来られる方の多くは、

枕や睡眠環境をすでにいろいろ試してきた方です(※個人の感想であり、効果には個人差があります)。


そういった方に対して当院では、

まず首・頸椎周辺への鍼灸アプローチから始めます。


後頭部から首にかけての深層筋の緊張を直接緩め、

迷走神経への圧迫を軽減することで副交感神経の機能回復をサポートします。


「施術後にいつもより深く眠れた」

「翌朝の体の軽さが違った」というお声をいただくことがあります。


修復の材料という観点では、

食事・栄養面のアドバイスを合わせて行うこともあります。


外から整える施術と、内側から修復できる体の土台を作ること。

この両輪が慢性的な疲労感を根本から変えていくと考えています。


まとめ

睡眠グッズや睡眠時間を増やしても変わらなかった、

という方は、一度この視点から自分の体を見直してみてください。


問題は睡眠ではなく、眠っている間に何が起きているか——修復できる体の環境が整っているか、自律神経が本当に切り替わっているか、首の緊張が神経の機能を妨げていないか。ここを変えることで、同じ睡眠時間でも体の回復が全く変わることがあります。


改善のために何かひとつ変えるとしたら、

睡眠グッズよりも先に、首と自律神経の状態を見直すことをすすめています。


気になることがあれば、公式LINEからお気軽にどうぞ。院長が直接お答えします。


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【酒井鍼灸整体院】院長:酒井晃樹住所:大阪府淀川区塚本2-2-23 シャンティー塚本1F(JR塚本駅 徒歩7分)電話:06-6195-7702

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