top of page

【淀川区・塚本】交感神経と副交感神経を簡単解説|なぜ自律神経が乱れると頭痛・めまい・不眠が起こるのか?

  • 執筆者の写真: SAKAI KOHKI
    SAKAI KOHKI
  • 6月22日
  • 読了時間: 6分

「病院で『自律神経の乱れですね』と言われた」

「頭痛やめまいが続いているのに検査では異常がない」

「交感神経と副交感神経の違いがよく分からない」


このようなお悩みはありませんか?


淀川区・塚本の酒井鍼灸整体院です。

最近ではテレビやインターネットでも「自律神経」という言葉をよく耳にします。


しかし実際には、自律神経がどのような働きをしているのか

、なぜ乱れると様々な不調が起こるのかを正しく理解している方は多くありません。


当院にも、

「頭痛が続く」

「めまいが治らない」

「夜眠れない」

「疲れが全く取れない」

といった症状で来院される方が数多くいらっしゃいます。


そしてその多くに共通しているのが、自律神経のバランスの乱れです。

今回は解剖学・生理学の視点から、自律神経についてできるだけ分かりやすく解説していきます。

自律神経とは何か?

私たちは普段、

「心臓を動かそう」

「血圧を調整しよう」

「胃を動かして消化しよう」

と考えて生活しているわけではありません。


しかし心臓は24時間休むことなく拍動し、

呼吸も無意識に続き、胃や腸は食べたものを消化しています。


これらを自動的にコントロールしているのが自律神経です。


自律神経は脳の視床下部や脳幹を中心として全身へ張り巡らされており、

  • 呼吸

  • 心拍数

  • 血圧

  • 発汗

  • 消化吸収

  • 体温調節

  • 睡眠

など生命維持に必要な機能を24時間調整しています。


つまり自律神経は、

「身体の自動運転システム」

と言える存在です。


もし自律神経が正常に働かなければ、私たちは生きていくことができません。

自律神経は2種類に分かれている

自律神経の交感神経と副交感神経を、車のアクセルとブレーキに例えた解説図。走る男性とくつろぐ男性、各作用の説明文あり。
自律神経のバランス:アクセルとブレーキの働きで心身の活動と休息を切り替える仕組み。

自律神経は大きく分けると、

  • 交感神経

  • 副交感神経

の2つで構成されています。


よく車に例えられますが、


交感神経はアクセル

副交感神経はブレーキ


健康な身体では、この2つが状況に応じて切り替わりながら働いています。

交感神経とは?

交感神経は身体を活動させるための神経です。


例えば、

  • 朝起きる

  • 仕事をする

  • 運動をする

  • 緊張する

  • ストレスを受ける

このような場面で活発になります。


交感神経が働くと、

  • 心拍数増加

  • 血圧上昇

  • 呼吸数増加

  • 血糖値上昇

  • 筋肉の緊張

  • 瞳孔拡大

などが起こります。


これは身体が活動するための正常な反応です。

医学的には「Fight or Flight(闘争・逃走反応)」とも呼ばれています。


太古の昔、人類が猛獣に襲われた時に素早く逃げたり戦ったりするために発達したシステムです。

副交感神経とは?

一方、副交感神経は身体を回復させる神経です。

  • 睡眠中

  • 食事中

  • 入浴中

  • リラックスしている時

に優位になります。


副交感神経が働くと、

  • 心拍数低下

  • 血圧安定

  • 消化促進

  • 血流改善

  • 筋肉の緊張緩和

などが起こります。


海外では、

「Rest and Digest(休息と消化)」

と呼ばれています。


身体の修復や疲労回復には副交感神経が不可欠です。

現代人は交感神経が働きすぎている

本来なら、

昼は交感神経

夜は副交感神経

というリズムが理想です。


しかし現代人は交感神経が優位な時間が長すぎます。


原因としては、


スマートフォン

スマホの光は脳を覚醒させます。

特に夜遅くまでスマホを見ることで睡眠の質が低下します。


デスクワーク

長時間同じ姿勢を続けることで身体は常に緊張状態になります。


精神的ストレス

仕事や人間関係のストレスは交感神経を刺激します。


運動不足

筋肉を使わないことで血流が低下し、自律神経の調整能力も落ちていきます。


結果として、

アクセルを踏みっぱなしの状態になり、身体が休めなくなってしまうのです。

自律神経が乱れると起こる症状

自律神経は全身を支配しているため、乱れると症状も全身に現れます。


代表的なものは、

  • 頭痛

  • 首こり

  • 肩こり

  • めまい

  • 耳鳴り

  • 不眠

  • 動悸

  • 息苦しさ

  • 胃痛

  • 便秘

  • 下痢

  • 慢性疲労

などです。


特に厄介なのは、

病院で検査しても異常が見つからないケースが多いことです。


そのため、

「気のせいでは?」

「ストレスだから仕方ない」

と悩み続けてしまう方も少なくありません。

首こりと自律神経の関係

首こりと自律神経の関係を解説する図。スマホ姿勢と正しい姿勢、首の筋肉・筋紡錘・神経、頭痛や不眠の注意書き。
首こりと自律神経の関係:日常の姿勢が首の緊張を引き起こし、自律神経の乱れにつながることがあります。

当院で特に重要視しているのが首の状態です。


頭の重さは約5kgあります。

ボーリング玉ほどの重さが常に首へ乗っている計算です。


スマホやパソコン作業が続くと頭が前へ出る姿勢になります。

すると首の筋肉は常に緊張した状態になります。


特に頭の付け根にある

後頭下筋群

という筋肉は重要です。

この筋肉には筋紡錘という感覚受容器が非常に多く存在します。


筋紡錘は、

  • 頭の位置

  • 首の角度

  • バランス感覚

などの情報を脳へ送っています。


長期間にわたって後頭下筋群が緊張すると、これらの感覚情報に影響を与え、

  • 頭重感

  • めまい感

  • 眼精疲労

  • 緊張型頭痛

などと関連すると考えられています。

鍼灸が自律神経にアプローチできる理由

鍼灸は単なる肩こり治療ではありません。


筋肉に適切な刺激を加えることで、

  • 血流改善

  • 筋緊張緩和

  • 鎮痛作用

が期待できます。


特に首や肩周囲の筋肉が緩むことで、身体がリラックスしやすい状態になります。


実際に施術中、

「眠くなった」

「呼吸がしやすくなった」

「頭が軽くなった」

とおっしゃる方は少なくありません。


もちろん鍼だけで全てが解決するわけではありませんが、

自律神経が乱れやすい環境を改善する一つの方法として活用されています。

自律神経を整えるために日常でできること

自律神経を整えるためには、

  • 規則正しい睡眠

  • 適度な運動

  • 湯船に浸かる

  • 首肩のケア

  • スマホ時間の見直し

が大切です。


特に首こりを放置している方は、

慢性的な緊張状態が続いていることも多いため注意が必要です。


自律神経は目に見えません。

しかし身体の不調としてサインを出しています。


もし頭痛やめまい、

不眠などでお悩みの方は、一度ご自身の首や肩の状態にも目を向けてみてください。


当院では整形外科勤務経験で培った解剖学・生理学の知識をもとに、

お身体の状態を丁寧に評価しながら施術を行っています。


自律神経の乱れによる不調でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。


参考文献・引用元

本記事は解剖学・生理学および自律神経に関する国内外の医学文献・医療機関の公開情報を参考に作成しています。

  1. Benarroch EE. The Autonomic Nervous System: Basic Anatomy and Physiology. StatPearls Publishing.

    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK539845/

  2. Cleveland Clinic. Autonomic Nervous System (ANS)

    https://my.clevelandclinic.org/health/body/23273-autonomic-nervous-system

  3. Cleveland Clinic. Sympathetic Nervous System (Fight or Flight)

    https://my.clevelandclinic.org/health/body/23262-sympathetic-nervous-system-sns-fight-or-flight

  4. Cleveland Clinic. Parasympathetic Nervous System (Rest and Digest)

    https://my.clevelandclinic.org/health/body/23266-parasympathetic-nervous-system-psns

  5. Boyd-Clark LC, Briggs CA, Galea MP. Muscle spindle distribution, morphology, and density in the human suboccipital muscles. Spine. 2002.

    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11805694/

  6. Napadow V, et al. Autonomic effects of acupuncture. Autonomic Neuroscience. 2008.

    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18508135/

※本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、診断や治療を行うものではありません。症状が続く場合は医療機関へご相談ください。


監修

酒井鍼灸整体院 院長 酒井晃樹

柔道整復師・鍼灸師整形外科勤務経験を活かし、頭痛・自律神経症状・膝痛などの慢性症状に対する施術を行っている。

bottom of page