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【腰痛と内臓の関係】マッサージで治らない腰痛が続く本当の理由

執筆者の写真: SAKAI KOHKI
SAKAI KOHKI
8月21日
読了時間: 6分

腰をほぐしてもらうと一時的に楽になるが、翌日にはまた痛い。

レントゲンを撮っても「異常なし」と言われた。

何年も腰痛と付き合っているが、根本的に改善しない。


こういった方に施術現場でお伝えしていることがあります。


慢性的な腰痛の中には、腰の筋肉や骨格ではなく

「内臓」が原因になっているケースがあります。


内臓と腰の間には多くの方が知らない神経学的・解剖学的なつながりがあります。


このつながりを理解しないまま腰だけをケアし続けても、

改善しないのは当然のことです。


人体図で上腹部を青、腰部を橙で示し、本当の原因がここにある場合がある、関連痛・内臓体性反射、腰痛として感じる場所と説明。

腰痛と内臓の関係を理解する前に知っておきたいこと

腰痛は非常に身近な症状です。


厚生労働省の調査によれば、

日本人の腰痛有訴者率は男性1位・女性2位であり、

慢性的な腰痛で悩む人は約3,000万人にのぼると言われています。


しかし腰痛の中で、筋肉・骨格・神経など

「整形外科的な原因」が特定できるものは全体の約15%に過ぎず、

残りの約85%は原因が特定しにくい「非特異的腰痛」とされています。


この非特異的腰痛の中に、

内臓由来の腰痛が一定数含まれていると考えられています。


腰の問題として長年ケアし続けていたものが、

実は内臓の不調から来ていた


——これが「治らない腰痛」の正体である可能性があります。


内臓が腰痛を引き起こす2つのメカニズム

メカニズム①|神経学的ルート(関連痛・内臓体性反射)


内臓からの痛みの信号と、体表(皮膚・筋肉)からの痛みの信号は、

脊髄の中で同じ神経経路を共有しています。


そのため内臓に問題が起きた際に、

脳がその痛みの発生源を「腰の筋肉」と誤認してしまうことがあります。


これを「関連痛(Referred Pain)」または「内臓体性反射」と呼びます。


最もわかりやすい例は心臓発作です。

心臓の問題が左肩・左腕の痛みとして現れることは広く知られています。


同じメカニズムで、

腎臓・大腸・胃・胆嚢などの内臓の問題が「腰の痛み」として現れます。


この場合、腰の筋肉自体には問題がないため、どれだけほぐしても改善しません。


内臓の痛み信号が脊髄で混線し、脳が腰痛と誤認する仕組みを示す図。白地に青赤の図解と「腰に痛みを感じる」表記。

メカニズム②|解剖学的ルート(内臓→結合組織→筋肉)


内臓の動きが悪くなると、内臓を包む結合組織(筋膜・腹膜など)が硬くなります。


この結合組織の硬化が、隣接する筋肉——特に大腰筋・腰方形筋・腹横筋——に直接波及し、腰の筋肉が緊張・硬直することで腰痛が生じます。


この連鎖をまとめるとこうなります。

内臓の動きが悪くなる
↓
内臓周辺の結合組織が硬くなる
↓
大腰筋・腰方形筋・腹横筋が硬くなる
↓
腰痛の発生・慢性化

このルートでは腰の筋肉自体が硬くなっているため、

マッサージで一時的に楽になるものの、

内臓の問題が残っているため結合組織の硬化が繰り返され、腰痛が再発します。


腰痛に関わりやすい内臓とその特徴

腎臓

腎臓は腰のやや上部・背中側に位置しており、解剖学的に大腰筋のすぐ近くにあります。


腎盂腎炎・尿管結石・腎臓の機能低下などが腰痛として現れることがあります。


腎臓由来の腰痛の特徴は、

腰の片側(左右どちらか)に重い鈍痛として現れること、

発熱・排尿時の違和感・血尿などを伴うことがあることです。


腰を叩くと響くような痛み(叩打痛)がある場合は、腎臓の関与が疑われます。


大腸・小腸

腸の不調(便秘・過敏性腸症候群・腸の炎症)は、

解剖学的ルートで大腰筋・腰方形筋を直接緊張させることがあります。


便秘が慢性化している方が腰痛を訴えるケースは施術現場でも非常によく見られます。


排便のリズムによって腰痛の程度が変わる場合は、

このルートが関係している可能性があります。


胃・胆嚢

胃潰瘍・胆石症などは、

みぞおちや右肋骨下の痛みとともに、背中・腰への関連痛が出ることがあります。


特に食後に腰痛が悪化する場合は、消化器系の関与を疑う視点が必要です。


腰痛と関連する内臓の位置を示す日本語の図。肝臓、腎臓、大腸・小腸、胃・胆嚢の位置と関連痛の出やすい部位を色分けで解説。

内臓由来の腰痛と筋肉・骨格由来の腰痛の見分け方

この2つを区別するための目安があります。


内臓由来の腰痛の特徴

  • 安静にしていても痛みが持続する

  • 前屈・後屈などの動作によって痛みがあまり変化しない

  • 腰を押しても「押した場所が痛い」という感覚が弱い

  • 発熱・吐き気・排尿異常・消化器症状を伴う

  • 食事・排便のリズムと腰痛の程度が連動する


筋肉・骨格由来の腰痛の特徴

  • 特定の姿勢や動作で痛みが悪化・軽減する

  • 押すと明確に「そこが痛い」という圧痛点がある

  • 温めたりほぐしたりすると一時的に改善する


ただし実際は両方が混在しているケースも多くあります。

内臓由来の特徴が複数当てはまる場合は、まず医療機関での検査を受けることが重要です。


腰痛のタイプを比較する日本語の図。左に内臓由来、右に筋肉・骨格由来の特徴とチェック項目、下に受診案内と注意アイコン。

当院でのアプローチ(院長所感)

当院にいらっしゃる慢性腰痛の方の中で、

問診を丁寧に行うと「便秘が続いている」「食後に腰が重くなる」「片側だけに腰痛が集中している」といった内臓との関連を示す訴えが出てくるケースが少なくありません(※個人の感想であり、効果には個人差があります)。


鍼灸アプローチ

内臓体性反射が関与している場合、

鍼灸によって内臓周辺の神経系・筋膜へ直接アプローチし、

反射的な腰部の緊張を緩めることができます。


また全身のツボへのアプローチで内臓機能のサポートと自律神経の調整を同時に行います。


整体アプローチ

解剖学的ルート(内臓→結合組織→腰の筋肉)が関与している場合は、

腹部・内臓周辺の筋膜・結合組織へのアプローチを組み合わせます。


腰の筋肉だけでなく、腹部全体の筋膜の緊張を緩めることで、

内臓の動きが改善し腰痛が軽減するケースがあります。


ただし、内臓疾患そのものへの治療は医療機関の領域です。 


「これは内臓の問題かもしれない」と感じたら、

施術と並行して医療機関での検査を受けることを当院では必ずお伝えしています。


まとめ:腰痛を「腰だけ」で考えない

慢性的な腰痛が改善しない方に共通する見落としを整理するとこうなります。

慢性的な腰痛が続く
↓
腰の筋肉・骨格だけを繰り返しケアする
↓
一時的に楽になるが繰り返す
↓
実は内臓由来の関連痛・内臓体性反射が関与
または内臓の不調→結合組織の硬化→腰の筋肉が硬直
↓
腰だけをほぐしても根本には届かない

「何年も腰痛が治らない

」「レントゲンで異常なしと言われた」という方は、


一度この視点から自分の体を見直してみてください。

腰痛の原因は腰だけにあるとは限りません。


慢性的な腰痛でお困りの方は、まずお気軽にご相談ください。


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【酒井鍼灸整体院】院長:酒井晃樹住所:大阪府淀川区塚本2-2-23 シャンティー塚本1F(JR塚本駅 徒歩7分)

※内臓疾患が疑われる症状がある場合は、必ず医療機関を受診してください。

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